ジャガイモはデリケートな野菜です。それは、ジャガイモが生きている食べ物だからです。畑から掘られたイモは、一定期間眠っている状態に有ります。これを「休眠」といいます。イモは、この期間が過ぎると、芽がのびますが、こうした状態になると商品価値が落ちます。
一年近くたっても芽のでない温度を知っていますか?それは、およそ2~3℃です。
うっかりジャガイモの芽を出してしまったときは、 どうしたら良いのでしょうか?
そのときは芽をカキとって光にあてないようにし、温度がマイナスにならない程度の低温で保管すると、食べることができます。
ジャガイモが少量の場合は、リンゴを一緒に空気穴の空いたポリ袋へ入れ、地下室などに保管すると、芽の抑制効果が有ります。
これは、リンゴから発生する「エチレン」という植物性 ホルモンの働きによるものです。
エチレンはもともと植物の成熟、老化を促進するホルモン。それがどうしてジャガイモの芽を出さなくするのか。不思議 な話ですが、長いあいだ貯蔵してきたジャガイモの芽には、抑制的に働くようです。
中心空洞とは、雨の多い年などジャガイモの中心に空洞が生じることがあります。どちらかというと、大型のイモにみられやすいのですが、中央のコルク化している部分をえぐってマッシュして、使用できます。
アンコ(黒色心腐)とは、輸送中や貯蔵中の温度が高くなると、発生します。(たとえば、貯蔵中何らかの原因で40℃になると2日程で発生します)貯蔵中は、通気を良くし、イモをあまり高く積み上げず、低温を保つようにしてください。